投稿日:2016年3月26日
カテゴリー:グループサウンズ系
【歴史教養講座 映像でみるグループサウンズ・昭和の歌謡史】
グループサウンズも十人十色、ジーンズに長髪、パンタロンに派手な色でビロビロの衣装が似合うバンドもあれば、横分け七三で地味なスーツが似合うサラリーマンのようなバンドもありますな。圧倒的に後者なのが、この「ヴィレッジ・シンガーズ」ですな。そういう意味では、モップスやゴールデンカップスというよりも、ブルーコメッツの弟分、という位置付けが正しいでしょうな。
「バラ色の雲」は、ヴィレッジ・シンガーズが1967年にリリースした3枚目のシングルで、作詞・橋本淳大先生、作曲・筒美京平大先生という大御所コンビによる歌謡ポップスナンバーですな。イントロからストリングスをふんだんに取り入れたアレンジ、マイナースケールの覚えやすいメロディ、そして清水道夫大先生の低く落ち着いた歌声は、ロックというよりもカレッジフォーク、ムード歌謡に近い路線といえましょうな。
このバンドは地味ながら、比較的最近でも「ああ、あれか」とその存在を確認できる二つの ”事件” がございますな。一つ目は、2002年に島谷ひとみちゃまが飛ばしたスマッシュヒット「亜麻色の髪の乙女」…実は1968年に5枚目のシングルとして発売されたヴィレッジ・シンガーズの楽曲であったことですな。そしてもう一つは、これまた同年の2002年にこの亜麻色の髪の乙女を歌っていた「元有名歌手がカラオケ大会の審査委員長をつとめて謝礼金を受取っていたが、実はニセモノだった」という事件…覚えている方も少なくないはずですな。このニセモノが名乗っていた「清水道夫」こそが、ヴィレッジ・シンガーズの清水道夫大先生だったわけですな。しかも、「ご本人より上手だった」と言われるくらい歌がウマかったらしいですぞ。見た目はガラの悪いおっさんで、ご本人をよく知っている拙者としては、清水道夫大先生が気の毒でしたな、ガハハ!!
(ダイナマイトポップス広報担当:サハフ情報相)
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